5月は気候も良く、新生活にも少し慣れてくる時期。
それなのに「なんとなくやる気が出ない」「疲れが抜けない」と感じる方が増えるのが、いわゆる“5月病”です。
正式な病名ではありませんが、この時期特有の心身の不調を表す言葉として広く使われています。
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【5月病とは】
新年度や環境の変化による緊張がひと段落した頃に起こる、心身の不調の総称です。
・気分の落ち込み
・やる気が出ない
・眠りが浅い、朝起きづらい
・食欲不振、胃腸の不調
・頭痛やだるさ
こうした症状が続く場合、5月病の可能性があります。
【原因】
大きく分けると、以下の3つが重なって起こることが多いです。
① 環境の変化によるストレス
進学、就職、異動などで無意識に緊張状態が続き、心身に負担がかかります。
② 自律神経の乱れ
春は寒暖差が大きく、生活リズムも変わりやすい季節。
交感神経が優位な状態が続き、疲れが抜けにくくなります。
③ “頑張りすぎ”の反動
4月に無理をして頑張っていた分、5月に入って気が緩み、一気に不調として表れます。
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【東洋医学的な考え方】
東洋医学では、春は「肝(かん)」の働きが活発になる季節とされています。
肝は、
・気(エネルギー)の巡りを整える
・感情(特にストレスやイライラ)に関わる
といった役割を持ちます。この肝の働きが乱れると、
・気の巡りが滞る(気滞)
・イライラや落ち込み
・胃腸の不調(肝が脾を攻撃する「肝脾不和」)
といった状態が起こりやすくなります。つまり5月病は、東洋医学的には「気の巡りの低下」や「肝のバランスの乱れ」と捉えることができます。
【対策】
無理に頑張るよりも、「整える」ことが大切です。
① 生活リズムを整える
・起床・就寝時間を一定に
・朝日を浴びる
・軽い運動(散歩など)
→ 自律神経の安定につながります。
② “ゆるめる時間”をつくる
・深呼吸
・ぬるめのお風呂
・スマホから離れる時間
→ 緊張状態をリセットします。
③ 胃腸を労わる
・冷たいもの、刺激物を控える
・消化の良い食事
→ 東洋医学でいう「脾」を守ることで、全体のバランスが整います。
④ 気の巡りを良くする
・ストレッチ
・軽い運動
・ツボ刺激(太衝、内関など)
→ 滞った気を流し、気分の落ち込みや不調を和らげます。
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【最後に】
5月病は「心が弱いから起こるもの」ではなく、環境の変化に体が適応しようとした結果です。
少し立ち止まって、整えるタイミングと捉えることが大切です。
無理に元気を出そうとせず、今の状態に合ったケアを取り入れてみてください。
不調が長引く場合は、鍼灸などで自律神経や気の巡りを整えることも有効です。
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